top of page
検索
執筆者の写真リバランこわだ

僕の3.11

更新日:2021年3月12日



毎年この日、僕の好きなRADWIMPSというバンドが曲を発表する。


彼らが曲を発表するように、僕は忘れないようにあの日を記す。


 

2011年3月11日


「ご卒業おめでとうございます!」

中学1年生の僕は、三年生を送る会の最中だった。


何もない日。淡々と会話進み、下校時間。

用があって職員室に入った。


「失礼します。」

いつもなら色んな先生から注目されるのに、その日先生たちが注目していたのは、職員室にあるテレビだった。


真っ黒な何かが動く映像。

それが津波だとわかるまで時間がかかった。


いつもは優しい保健の先生がその日は怖い顔をして

「とにかく早く家に帰りな」とだけ。


いつもは陽気な、大阪出身の友達が騒いでいた。

「やばいんちゃうん。阪神淡路大震災よりやばいんちゃう!?」

雪道の中、がたがたな二本の轍を残して家路についた。


帰宅。テレビの全てが緊急ニュース。映し出される津波。

とにかく「大変なことが日本のどこかで起きている」と思いながら、一人ずっとテレビを見ていた。


まるで外国の話のように。おとぎ話のように。


 

正直、住んでいた京都府は何の影響もなかった。

今でも、その実感は湧かない。

こうして、備忘録的に記すしかない。


それでも、いつかは岩手や福島に行ってみたいと思う。


大学の卒業旅行で焼け落ちた沖縄の首里城を訪れた時、なんとなく焦げ臭いような、

心にズシっと何かが重くのしかかるような

リアルだからこそ感じる「何か」があった。


感じたい。体感したい。それが生かされたものの運命だと思う。



 

震災の翌年、合唱コンクールで歌った歌を載せて終わりにする。




真っ白な 雪道に 春風香る
わたしは なつかしい あの街を 思い出す

叶(かな)えたい 夢もあった
変わりたい 自分もいた
今はただ なつかしい あの人を 思い出す

誰かの歌が聞こえる 誰かを励ましている
誰かの笑顔が見える 悲しみの向こう側に

花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く わたしは何を残しただろう

夜空の 向こうの 朝の気配に
わたしは なつかしい あの日々を 思い出す

傷ついて 傷つけて
報われず ないたりして
今はただ 愛(いと)おしい あの人を 思い出す

誰かの想(おも)いが見える 誰かと結ばれてる
誰かの未来が見える 悲しみの向こう側に

花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く わたしは何を残しただろう

花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く わたしは何を残しただろう

花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く いつか恋する君のために







閲覧数:77回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page